ミステリー 【ネタバレあり】狂信的な愛情の果て『時計館の殺人』 ※本記事はネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。 久しぶりにミステリー小説を読んだ。自分にとってミステリー小説、特に俗にいう本格物を読むことは旅行をしているかのような感覚を覚える。まず、事件の起こる舞台が良い。本格物の舞台は... 2020.12.08 ミステリー書評
小説 【書評】『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』~かわいい子には旅をさせよ~ 「また、必ず会おう」と誰もが言った。 今風に言えば、このタイトルの時点でエモい香りがプンプンするが、読んでみたら期待を裏切らなかった。 本書『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』は小説ではあるが、自己啓発的な側面も持っている作品だ... 2019.12.01 小説書評
ミステリー 【昔ばなし×ミステリー】青柳碧人著『むかしむかしあるところに、死体がありました。』 はじめに 本書『むかしむかしあるところに、死体がありました。』は青柳碧人さんによる短編ミステリー集です。本書の特徴はなんといっても、タイトルにからも連想されるように、『桃太郎』や『花咲かじいさん』といった昔ばなしをベースにしたミステリーの... 2019.05.15 ミステリー読書
ビジネス 【書評】『才能の正体』~それ、本当に才能のせいですか?~ 本書『才能の正体』はまさにタイトルのとおり、才能の正体とは何であるのか、そして才能を開花させるにはどうすればよいのかという誰もが一度は考えるであろう問いに徹底的に向き合っている作品だ。著者の坪田氏は学習塾の経営者・教育者である。彼を一躍有名... 2019.05.07 ビジネス教育書評
宗教 【書評】『修験道という生き方』~自然と共に生きる~ 本書『修験道という生き方』は哲学者の内山氏と住職の宮城、田中氏による鼎談本であり、タイトルのとおり修験道がテーマである。おおまかな構成としては始めに内山氏による修験道の変遷や仏教や道教とのかかわりが解説として綴られており、それ以降は鼎談での... 2019.05.06 宗教書評
伝記・自叙伝 【書評】『科学史ひらめき図鑑』~先人のひらめきに学ぶ~ 本書『科学史ひらめき図鑑』は科学史、特に歴史的な発見や発明が生まれたきっかけに注目し、それをビジネスに応用してしまおうという本だ。登場するのはアインシュタインやダーウィンなどおなじみの科学者に加えて、ワットやグーテンベルクといった発明家、ト... 2019.04.24 伝記・自叙伝書評科学史
新書 【書評】『安心社会から信頼社会へー日本型システムの行方』は現代社会の予言書 本書『安心社会から信頼社会へー日本型システムの行方』は社会心理学者の山岸俊男氏によって書かれた作品だ。本書はタイトルのとおり、日本における社会システムに関する考察を"安心"や"信頼"といったキーワードを中心に展開している。 本書の特徴... 2019.03.19 新書書評社会
数学 【書評】数学嫌いに届け『ぼくと数学の旅に出よう 心理を追い求めた1万年の物語』 本書『ぼくと数学の旅に出よう 心理を追い求めた1万年の物語』の著者ミカエル・ロネー氏はフランスの数学者で、数学の普及に熱心に努めている。彼は2013年からYoutubeチャンネルを開設し、そのチャンネル登録者数は2019年2月現在で33万人... 2019.02.25 数学書評
寄付 【書評】『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』~能動的寄付のススメ~ はじめに 寄付と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか?例えば赤い羽根募金。小中学生のころに募金してみた記憶があるだろう。もしかすると、これが初めての寄付だったという人が意外と多いのかもしれない。他にはコンビニなどのレジの脇においてある箱で... 2019.02.13 寄付書評社会
新書 【書評】『お金の流れで読む 日本と世界の未来』~ジム・ロジャーズによる未来予想~ 概要 本書『お金の流れで読む 日本と世界の未来』の著者ジム・ロジャーズ氏は世界でも有名な投資家だ。その実績はすさまじく、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並んで世界3大投資家と称されるほどの実績を持つ。当然ながらその慧眼は白眉であり... 2019.02.07 新書書評経済