はじめに
先日『砂糖の世界史』の書評を書きました。書評でも触れたように、読む前後で世の中の見え方が変わる貴重な体験をすることができました。私は面白かった本があると、関連書籍を調べて読み、さらにその分野についての知識・理解を深めるようにしています。
そこで、『砂糖の世界史』に関連した本にどのようなものがあるか調べてみました。
○○の世界史
Googleで調べてみると、以下のように似たようなタイトルの書籍を見つけることができました。
いずれも食料を切り口に書かれている本のようで、特に茶やチョコレート、珈琲に関しては『砂糖の世界史』の中でも触れられていたので、同じ時代を別の食料の視点で眺めることができそうです。
世界システム論
あとがきで触れられていたように、『砂糖の世界史』は「世界システム」論という歴史の見方と後述する歴史人類学の方法で書かれています。この世界システム論を提唱した中心人物がイマニュエル・ウォーラステイン氏です。
彼の書いた作品を調べてみると、
という本を見つけることができました。
また、『砂糖の世界史』の著者川北稔氏が書いた本に
という本がありました。これらの本からはより抽象度が上がった学問的な観点から学ぶことができそうです。
さらに調べてみると、ずばりそのまま
というタイトルで立命館大学の山下範久氏が素晴らしいレジュメを13ページにもわたって公開してくれていました。より学問として学んでみたいという方はこちらのpdfで紹介されている本がよさそうです。
歴史人類学
先程触れたように、『砂糖の世界史』は世界システム論に加えて、歴史人類学のアプローチを用いて書かれています。そして、あとがきによると川北氏が『砂糖の世界史』を執筆するにあたって参考にされたのがシドニー・ミンツ氏の作品だそうです。
実際に調べてみると
という本をミンツ氏は執筆していることがわかりました。『砂糖の世界史』と読み比べてどのように参考にしたのか考察してみるのも面白そうです。
おわりに
以上、何冊か調べて紹介してみましたが、私は今回書いたように、関連書籍を芋づる式に調べて読むことがよくあります。こうすることで、より多彩な視点から学ぶことができ、知識・理解が深まるからです。『砂糖の世界史』の次に読む本をお探しの方の助けになれば幸いです。
皆さんにすてきな本との出会いがありますように。
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