はじめに
本書は現APU学長の出口さんが主に読書に関する自身の考えをまとめた本です。私が本書を知ったきっかけは実はテレビでして、久米書店という番組で出口さんの存在と本書を初めて知りました。彼の番組での話しぶりから、この本は必読だと感じ、購入したという懐かしい思い出があります。
私の読書観は出口さんに影響されている点が多々あり、彼は私が私淑している人の1人です。今回は本書を読んで共感できた価値観を書いていきます。
面白いから読む
本書で1番共感できたのが、この価値観なんですよね。このスタンスは自分の読書観の大部分を占めています。なぜ本を読むのかと言われても面白いからと言うしかありません。未知の知識や概念にわくわくしたり、偉人やスーパースターの考えを知ったりすることができる。こんなにも優れたものはそうそうないでしょう。
以前は一度手を付けた本はイマイチに感じても最後まで読んでいしましたが、本書を読んだことをきっかけにつまらない本は途中で読むのを止めるようになりました。面白いから読むし、つまらなければ読むのを止めるという考えには非常に共感しますし、今後も変わることは無いように思います。
速読はしない
本書によると出口さんは速読をしないとのことですが、私も速読はしません。理由は単純で内容が頭に入ってこないからです。
読みたい部分をピックアップして読むという考え方ならまだわかるのですが、本をパラパラとめくって読み終わるという方法は否定はしませんが、理解できません。
むしろ面白い本こそ読んでいて、まだ終わってほしく無いと感じてしまいます。速読をすると、この贅沢な時間を放棄している気がします。
仮に速読することのできる本があったとしたら、その本の中身は薄いように思います。中身が濃い本に対して、速読は意味を成さないでしょう。
本を汚さない
私も本は汚しません。人によっては読みながら本に直接書き込むことや本の角を折ることを推奨していますが、私にはできません。ノートや電子メモに書き残したり、付箋を貼ったりぐらいはしますが、本を汚すことはできないのです。
特に新品で買った本に対しては汚す気が全くおきません。元々汚い・状態が悪い中古品を買うこと自体には抵抗が無いのですが、自らの手で状態を悪化させることができないのです。
逆に本を汚せる人がうらやましくも感じます。試しに中古で買った本に書き込んでみて気持ちの変化を確かめてみるのもありかもしれません。
おわりに
本書には出口さんの読書に対する考え方が書かれていますが、出口さん自身は価値観の押しつけを嫌っており、あくまで自分の好きなように読むことを勧めています。価値観を押し付けないという考え方にも私は共感します。
このほかにも出口さんの物事に関する考え方やスタンスが書かれているのですが、出口さんのスタンスには素敵なものが多く、誰が読んでも共感できるところが見つかると思います。
本を読むことに対するハードルを下げ、本が読みたくなる本になっているので、本を普段読まない人こそぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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